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七宝焼とアートビレッジ
人の目を釘付けにする七宝焼の華麗な美しさは、素地(銅板)に釉薬を塗った後、電気炉で10〜15分ほど焼成することにより生み出されます。
尾張七宝の最大の特徴は、色と色の境目に銀線を用いて輪郭を付けるところです。
発色の美しさの基本であるガラス質の釉薬の配合組成は、業者によって違っていますが、同一色でもそれぞれ色調に個性があります。
ですから、業界が使用している釉薬は最終的にかなりの種類となり、釉薬の多彩さも尾張七宝の高い品質を支えているということです。
七宝焼アートヴィレッジの常設作品展示ゾーンでは、尾張七宝の歴史を解説している「七宝物語」、製作過程を製作道具から解説している「七宝の魔術」、尾張七宝の技法の紹介と作品を展示している「美を求めて」、そして伝統を受け継いだ名品を鑑賞できる「職人の技」というように、尾張七宝を体系的に工夫を凝らして展示しされていますから、分かりやすく楽しめるようになっています。
特に「花鳥紋大花瓶」をはじめとした数多くの名品を鑑賞することができますから、是非見ておきたいものです。
最後に、露出している銅線の紋様部分とホーロ一の塗られていない台座に金メッキを施しますと、七宝焼の芸術作品が完成に至ります。
緻密な七宝焼は、色彩に潤いがあって鮮やかでなければいけません。
また、ホーローの部分が厚く堅固で紋様に均整があり、金メッキの部分にも光沢がなければいけません。
その愛くるしい造形と細やかな紋様からは、一種の風雅な温かみがあり、見る人の目を幻想の世界に誘い込んでいくことでしょう。
七宝焼が町名の由来になった七宝町に2004年3月にオープンしたのが、七宝焼アートヴィレッジです。
世界的にも知られた七宝焼の伝統産業としての技術と歴史を広くあまたに伝えるために、作品鑑賞や製作工程の見学、製作体験コーナー、そして各種イベントなどを行う七宝焼をテーマにした総合施設として誕生しています。
